小児歯科|駒込駅徒歩10分 夜8時まで診療 福田歯科医院

小児歯科

小児歯科について

「わが子の歯を虫歯にさせたくない」
これは誰もが抱く思いですね。
大切なお子様の歯は、自分自身はもちろんのこと、お母さん、お父さん、そして、私たち歯科医師・衛生士、みんなで守ってあげたいと思うのです。

小児歯科はお子様を対象とした診療ですが、ただ単に虫歯治療を行うわけではありません。大切な歯が虫歯にならないよう予防処置を行ったり、噛み合わせの悪化を予防したり、永久歯への正しい生え替わりを促したりと、お子様の歯の成長を支えるさまざまな治療と処置を行います。

永久歯が正しく生えそろうように、いつまでも健康な歯でいられるように、その基盤作りをしていくわけです。

虫歯は伝染する

小児の虫歯予防の原点は、母親にあると言ってもよいでしょう。

生後10ヶ月~31ヶ月の間に、虫歯菌であるミュータンス菌が母から小児へと感染していきます。 その時の条件は、母親の口腔内にミュータンス菌が大量にいる場合、また、小児がショ糖(砂糖)をたくさん摂取している場合に、効率良く感染していきます。

問題は、一旦強く感染してしまうと、ブラッシングくらいではミュータンス菌を減らすことはできず、”一生ミュータンス菌を大量に抱えて過ごしていかなければならない”というリスクを追うという事です。 反対に、上記の期間を無事に過ごす事が出来れば、サングイス菌(虫歯にとっての善玉菌)が定着しやすくなり、虫歯になりにくい口腔となっていきます。

子供の虫歯予防

大切な歯磨きのしつけ

食後の歯磨きは、歯の病気の原因となるプラーク(細菌の塊)を取り除き、お口の健康を守る大切な習慣です。お子様の発達に合わせて歯磨きのしつけをしてください。

年齢別のポイント

1歳 歯ブラシを持たせて慣れさせましょう。
2歳 自分で磨こうとします。一緒に磨いて真似をさせると歯磨きが習慣になります。
3歳~5歳 乳歯が生えそろう時期。自分で磨くようにしますが、磨きは不十分です。必ずチェック磨きをして、磨き残しがないようにします。
6歳以上 永久歯が生えます。子どもの「自分で磨く」気持ちを大切にしましょう。仕上げのチェック磨きは最初の永久歯(六歳臼歯)を中心にしてください。

仕上げのチェック磨きを忘れずに!

子どもがきちんと歯磨きができるようになるのは、かなり大きくなってからです。
それまでは、お母さんが必ずチェック磨きをしてあげてください。歯と歯のすき間、歯の裏側、奥歯の磨きにくいところなどは、特にていねいに磨いてあげましょう。

毎日のチェック磨き(仕上げ磨き)がお子様の歯を守ります。
親子のコミュニケーションにもなります。

子供の歯と口の病気

虫歯の原因

虫歯を防ぐには、虫歯になる4つの条件がそろわないように注意することがポイントです。

  • 歯の質
  • 細菌
  • 糖分
  • 歯を磨くまでの時間

虫歯は乳歯が大好き

乳歯は大人の歯(永久歯)より小さく柔らかいものです。

さらに子どもはおやつなどで糖分を口にする機会が多く、自分で上手に歯磨きができないことがあり、たいへん虫歯にかかりやすいのです。加えて乳歯の虫歯は進行がとても速く、虫歯にかかっても自覚症状が出にくく、痛みを感じたときには歯髄炎にまで進んでいることもあります。

また、上の前歯や奥歯は特に虫歯になりやすいので、家族の方が注意して見てあげることが必要です。

子供の虫歯の予防処置

1. 歯を良く磨くこと(当たり前ですね)

子どもの歯に適した磨き方を1人ひとりの歯の生え方に合わせて指導しています。
磨き残しはないように!がんばろう!

2. フッ素入りの歯磨き剤を使うこと、そして”うがい”を軽く2~3回、これが、重要な点です

最近の研究でも、歯磨きの後で、あまり”うがい”をしない子供の方が虫歯の発生が少ないと言う研究も発表されました。 歯科医院で塗布されているフッ素は歯磨き剤のそれより9倍程度の濃度が有りますので、6ヶ月に一度くらいは、歯科医院で塗布を受けるのも効果的でしょう。

3. シーラント

奥歯の溝をレジン(プラスチック)という素材で埋めて虫歯を防ぐ方法です。
時間が経つと剥がれてしまうので、定期検診で溝を埋め直しておく必要があります。特に生えて間もない六歳臼歯は虫歯になりやすいので、シーラントは非常に効果があります。

4. キシリトール

キシリトールは天然の甘味料です。
主な原産地はテレビCMでもお馴染みのフィンランド等の北欧で、私たちの身近なところではイチゴなどにも含まれていますし、私たち自身も自分達の肝臓で一日に15グラム程度のキシリトールを作っています。

キシリトールはWHO(世界保健機構)から安全性が認められている安全な甘味料です。
砂糖と同程度の甘味を持っていながら、カロリーは40%も低いです。

キシリトールによる予防方法で一番効果的なものは、食後にキシリトールを摂取する方法です。またそれを習慣化して、継続的に行うのが最大のポイントです。

たまにさぼってもいいので、長期間、継続的にガムやタブレットで食後にキシリトールを摂取することで、むし歯予防につながります。

また、国の政策としてフィンランドでは、学校での食後にキシリトール入りのガムやタブレットが配布され、徹底したむし歯予防を行っています。

食後にキシリトールを摂取する習慣があるフィンランドでは15年間に約80%ものむし歯を減らすことに成功しました。

福田歯科医院 tel:03-3910-3013